真空ボトルだから生醤油も自宅で味わえる。生・燻製・だし醤油などおすすめ10選も
毎日の料理で使用する「醤油」。いつでも新鮮な状態で使いたいですよね。そこで注目すべき点は醤油の鮮度を守る「容器」。中でもおすすめしたいのが「空気に触れないボトル」です。今回はそんな「空気に触れない醤油ボトル」の魅力やメリットを紹介。「空気に触れないボトル」に入ったおすすめの商品も参考にして、新鮮な醤油を味わってみてください。
- favy編集長 齋藤
- 30歳を超えてから、オシャレなお店よりも地元のシブいお店が好きになりました。 「昼下がりに昔からやってるラーメン屋さんに一人で行き、何年前からおいてあるのか分からないゴルゴ31を読みながら餃子とビールでまったり。」こんな休日が理想です。
実は革新的な技術!空気に触れず醤油を守るボトル
醤油が変化する要因は時間や温度、日光、振動などがあり、中でも「酸素」の影響はかなり大きいです。酸化すると、味が変わる上にあまり好ましくない香り(オフフレーバーといいます)を出す場合があります。
こうした酸素から醤油を守るために登場したのが「空気に触れない容器」です。
2009年に『ヤマサ醤油株式会社』が新潟の『(株)悠心』と開発した「P.I.D」というパウチ容器で「鮮度の一滴」シリーズの販売を開始しました。
その後、2012年に『キッコーマン株式会社』が『株式会社吉野工業所』と組んで二重構造のやわらか密封ボトルを開発し、「いつでも新鮮 しぼりたて生」シリーズを販売します。
これが人気となり、空気に触れない容器が一気に普及したのです。
そもそも、空気に触れないボトルってどんな原理?
そこで考えられたのが、注ぎ口と液面の間を無くしてしまおうということ。その隙間に空気がなければ、醤油は酸化しません。そのため柔らかい袋に醤油を入れて、「逆流防止弁」を用いて注ぎ口から空気が入らないようにし、使った分は袋そのものをどんどん絞ませて対応しました。
しかし、使えば使うほど容器が小さくなっていくため、使いにくくなるのが課題でした。
改良した結果、外側にさらに容器を用意する『二重構造』にし、内袋がしぼんだ分は袋と外容器の間にのみ空気が入る仕組みにすることによって、手で持つ部分の大きさが変わらないようにしました。
このような工夫で、使いやすさはそのままに中の醤油は空気に触れないようにしたのです。
「空気に触れないボトル」のメリットは?
醤油は製造工程で、加熱殺菌をする「火入れ」を行います。
火入れをすることで、品質が安定し、菌が途中で増殖しにくくなるのです。
「火入れ」をすると味わいは変化するので、火入れを行っていない「生」の状態の醤油、つまり「生醤油(なましょうゆ)」が開発されました。
菌をマイクロフィルターなどで濾過をし、出荷後に発酵が起きないように対策した上で、なるべく出来たての風味を味わえるようにしたのです。
ところが生醤油にはさまざまな変化に弱いという弱点があったので扱いが難しく、全国的に販売されるような「生醤油」は存在してきませんでした。
そこで登場したのが「空気に触れない容器」。変化の要因のひとつ、空気(酸素)をシャットアウトできるため、空気に触れない容器は生醤油を楽しむのに適していました。
空気に触れない容器は従来の醤油の味わいを変化させずに長く使えるようにしただけでなく、「生醤油」の風味を食卓でも手軽に味わえるようにしたのです。
生醤油と、普通の醤油では「風味」が違います。ほんのり甘やかな香りで口当たりの良い生醤油と、従来のキリッと引き締まるしっかりとした醤油は、味の方向性が異なります。
商品名を見て、「生」と書いてあれば生醤油、書いてなければ従来の醤油なので、購入前に確認しましょう。
「空気に触れないボトル」に入ったおすすめの醤油10選
鮮度保持機能により、いつでも香り立つ新鮮な醤油「鮮度の一滴 香り立つ超特選しょうゆ」
「鮮度の一滴 香り立つ超特選しょうゆ」は蓋がなく、空気が入ってしまうように見えますが、マイクロフィルムを薄く重ね合わせた注ぎ口をしていて、そこに醤油が挟まると蓋の代わりになるので、空気の侵入を防ぎます。中の醤油は色合いが赤く美しく、コクと香りが豊かなのが特徴です。お刺身やお寿司にぴったり。つけ醤油やかけ醤油にするだけでなく、料理の下味や隠し味に使うと、風味が広がります。
主な原材料 | 脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)、小麦、食塩 | 容量 | 300ml |
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添加物使用の有無 | × | 醤油の種類 | 濃口醤油 |
容器 | パック | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.4g |
鮮やかな色とおだやかな香り「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」
「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」は、『空気に触れない密封ボトル』を採用し、変化に弱い『生醤油』を一気に全国に普及させました。生醤油特有のバランスのいい、甘やかな香りが鮮度をキープするボトルによっていつでも楽しめます。つけ醤油にかけ醤油、普段の料理になど、何にでも使える万能な醤油です。
主な原材料 | 脱脂加工大豆、小麦、食塩/アルコール | 容量 | 200ml/450ml |
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添加物使用の有無 | ✕ | 醤油の種類 | 生しょうゆ |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.4g |
ピートの薫香と、ヤマザクラの芳醇な香り「くんせいしょうゆ」
空気に触れないボトルは、中の空気を逃がさない容器でもあるので、香りをしっかりと閉じ込め、長い期間楽しめる容器とも言えます。そのメリットを活かしているのが、この「くんせいしょうゆ」。低温で長時間かけて燻して香りを付ける『冷燻法』で醤油を燻製にしています。スコッチウイスキーに用いるピート(泥炭)とヤマザクラで燻しているため、強い薫香があります。チーズにかけると燻製チーズに、ゆで卵にかけると燻製たまごに早変わり。たまごかけご飯にかけてもおいしいです。
主な原材料 | 醤油(国内製造)、みりん / 調味料(アミノ酸等)、アルコール、(一部に小麦・大豆を含む) | 容量 | 150ml |
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添加物使用の有無 | ー | 醤油の種類 | ー |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | ー |
口当たりのやわらかい「本膳生」
『ヒゲタ醤油』のシンボル的な醤油である「本膳」を、火入れをしない『生醤油』にし、密封ボトルに入れたものです。「本膳」は通常の濃口醤油よりも塩分を少なく(通常は16%のところを15%に)、旨味を多く(特選醤油で1.7%のところを2%に)、色合いを淡くすることを目指して造られました。その「本膳」の繊細な香りとしっかりとした旨味が、『生醤油』になることでより甘く芳醇な香りになり、旨味が引き立つようになったのです。料理にはもちろん、お刺身やおひたしなどにかけて食べるのがおすすめです。
主な原材料 | 脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)、小麦、食塩、みりん、大豆(遺伝子組換えでない)、アルコール | 容量 | 200ml |
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添加物使用の有無 | × | 醤油の種類 | 生しょうゆ |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.2g |
真牡蠣エキスのうま味に鰹と昆布のだしをブレンドした「牡蠣だし醤油」
「牡蠣だし醤油」は、空気に触れないボトルに入っただし醤油。醤油の酸化を防ぐ注ぎ口、および二重構造のフレッシュボトルなので、開栓後も鮮度を常温で90日間保持できます。牡蠣のだしがたっぷりと入っていて、通常より塩分が25%カットされていますが、強い旨味があるためしっかりと塩気は感じて満足度は高いです。たまごかけご飯に使ったり、つけ醤油として肉や魚、サラダにと、様々な料理に使えます。
主な原材料 | 本醸造しょうゆ(国内製造)、ぶどう糖果糖液糖、還元水飴、砂糖、食塩、醸造酢、かきエキスなど | 容量 | 400ml |
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添加物使用の有無 | ◯ | 醤油の種類 | だし醤油 |
容器 | フレッシュボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 1.9g |
国産焼きあごだしを使用。甘みのあるうす色だし醤油「いつでも新鮮 あごだししょうゆ」
「いつでも新鮮 あごだししょうゆ」は、国産焼あご(トビウオ)を100%使用しただし醤油です。容器は、醤油が空気に触れない二重構造の『やわらか密封ボトル』を採用。開栓後常温保存で90日間醤油の鮮度とだしの風味を保ちます。また、風味のバランスがよく、つけ醤油やかけ醤油として何にでも良く合います。たまごかけご飯や玉子焼き、納豆、天ぷら、冷や奴などにぴったりな一本です。
主な原材料 | しょうゆ(大豆・小麦を含む)(国内製造)、砂糖、食塩、焼あご、みりん、発酵調味液(小麦、かつお節、おから(大豆を含む))など | 容量 | 330ml |
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添加物使用の有無 | ◯ | 醤油の種類 | だし醤油 |
容器 | 硬質ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 1.7g |
厳選した醤油に、だしやみりんを加えた独自の醤油「紫峰 鮮度保持ボトル」
「紫峰」は茨城県の『柴沼醤油』のだし醤油です。容器は、二重構造で中身が減るにつれて内袋が外殻から剥がれて縮むため、中身と空気が触れにくく鮮度が長く保たれるボトルです。板前が使うような醤油にだしなどを加え、まろやかで味わい深く、これ一本で味が決まるような醤油を目指して造られました。かつおだしと昆布だしに、みりんが効いていて口当たりはまろやか。色も濃くなりすぎず、塩辛すぎもせず、どんな料理にも合います。
主な原材料 | しょうゆ(国内製造)、米発酵調味料、還元水飴、かつお節エキス、かつおエキス、こんぶエキス、そうだかつお節など | 容量 | 200ml、450ml |
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添加物使用の有無 | ◯ | 醤油の種類 | だし醤油 |
容器 | 鮮度保持ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.4g |
国内産の原材料にまでこだわった年に一度しか醸造されない「玄蕃蔵生」
「玄蕃蔵(げんばぐら)」は『ヒゲタ醤油』が江戸時代初期からの伝統的製法で作り上げる醤油です。最新の技術で火入れをしない「生」で仕上げました。この「生」を保つのは空気に触れないよう作られた密封ボトル。調理で熱を加えた際に薫り立つ風味も格別な一本。しっかりとした旨味があり、何でもよく合う濃口醤油です。
主な原材料 | 大豆、小麦、食塩、米 | 容量 | 450ml、500ml |
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添加物使用の有無 | × | 醤油の種類 | 生しょうゆ |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | ー |
かつお風味を活かした甘口醤油「あまくておいしい醤油」
「あまくておいしい醤油」は、濃口醤油をベースに、本みりんや砂糖で甘くし、かつおだしで味を調えている『だし醤油』。甘味と旨味がしっかりとしている、コクのある醤油です。お刺身に使うときは白身につけるのがおすすめ。甘辛い味付けの肉じゃがや、肉豆腐などに使うと、砂糖をあまり使わずに仕上げることができます。
主な原材料 | しょうゆ(小麦を含む)、たんぱく加水分解物、砂糖、食塩、みりんなど | 容量 | 200ml、720ml |
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添加物使用の有無 | ◯ | 醤油の種類 | だし醤油 |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.1g |
原料にえんどう豆を使うことで、食物エネルギーに対応した「いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ」
「えんどうまめしょうゆ」は大豆も小麦も使わず、えんどうまめを発酵させて造った醤油です。大豆アレルギーや小麦アレルギーの人も味わえる醤油となっています。(※アレルギーには個人差があるので、実際に味わう際はまず少量を使って反応を見て判断してください)グルテンフリーを求めている人にもぴったりです。味わいは大豆のものほど旨味は強くはありませんが、香りが良く、かなり醤油に近いです。つけ醤油やかけ醤油としてはもちろん、料理に使うのもおすすめです。
主な原材料 | えんどう豆(アメリカ)、食塩/アルコール | 容量 | 200ml |
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添加物使用の有無 | × | 醤油の種類 | ー |
容器 | 密封ボトル | 食塩相当量(大さじ一杯あたり) | 2.4g |
「空気に触れないボトル」に入った醤油で、料理をもっと美味しくしよう。
味はもちろん、落としても割れない、軽くて持ち運びしやすいなどメリットがたくさんあるので、ぜひ密封ボトルの醤油を選んでみてください。
「生醤油」を上手に使えば、食卓がより豊かになると思います。
- favy編集長 齋藤
- 30歳を超えてから、オシャレなお店よりも地元のシブいお店が好きになりました。 「昼下がりに昔からやってるラーメン屋さんに一人で行き、何年前からおいてあるのか分からないゴルゴ31を読みながら餃子とビールでまったり。」こんな休日が理想です。